そうだ、山に登ろう【御嶽山、日の出山】
土曜日の夜、僕は酒を飲みながら考えていた。
「あーあ、今日は1日暇だったのに無為に過ごしちゃったな……明日も1日暇。
このままだとまた無為な休日を過ごしてしまう……いいのか!?
嫌だ!!せっかく天気も良いのに!!どこかに行くぞ!!」
そう思った時には既に土曜日の夜9時。
さて、どこに行こうかなと思って一人でも行きやすそうな場所をいくつか考えた。
色々考えて二択まで絞った。
海の見える温泉か、景色の良い山。
そして、僕は
「そうだ、山に行こう」
決断した。
土曜日の午後11時だった。
そうと決まれば寝ないと!
僕は酒を流し込んで眠りについた。
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日曜日、朝7時起床。
目的地は御嶽山と日の出山という2つの山にした。
その後、景色が綺麗に見えるという本命の日の出山に向かうプラン。
8時半、電車に乗り御嶽駅に向かった。
目的地に近づくにつれて、車内に登山客が増えてきた。
みんな山登りの格好をしている。
僕は完全な私服。靴だけランニングシューズを履いてきてあとは完全な私服。
登山を舐め過ぎたか……?
そんな一抹の不安がよぎった。
10時、御嶽駅到着!
雲1つない青空!
駅を出てすぐに山と流れる川の絶景!
御嶽駅から山の麓までバスが出ているけど、今回はバスを使わずに山の麓まで向かった。
距離は3キロほど。
しばらくテクテク歩いてると鳥居が見えてきた。
山の麓まであと1.4キロという看板。
これであと半分かあ。余裕だな〜
と思って引き続き歩いて行った。
けど、後半から坂がキツすぎて後悔した。
バスに乗った方が良い。ほんとに。
山の麓に着く前に心が折れてしまう人もいるレベルの急な坂だった。
10時40分
ヒィヒィ言いながら坂を登り、やっと御嶽山の麓に辿り着いた。
ここは滝本駅という場所で、ここから御嶽神社までのケーブルカーが出ている。
並んでる人がめちゃくちゃいた。
列が70メートルくらいはできてた。
クソ混雑。
おまけに中国語と英語と韓国語が飛び交ってる。
外人が登山者の全体の3割くらいいたイメージ。
コロナ自粛はもう終わったのか?
と思うレベルの外人の数。
ケーブルカー?
僕は自分の脚で登ります!!!
登山の始まり。
正直、山の麓に来るまでで少し疲れたけど本番はここから!!
山に入ると、木に数字のプレートが
貼られていた。
最初は784、次の木は783……
その次の木は782。
頂上までの木の本数だった。
正直、これは助かった。
木の数字を確認すれば、大体あとどのくらいで頂上か分かるから。
山を登ってる最中に服が汗だくになって、半袖のTシャツ1枚になった。
それでも息は切れるし、汗も止まらなかった。
すれ違う下山者が「こんにちは」と声をかけてくる。
疲れてる様子を見せるのは格好悪いと思って笑顔で爽やかに「こんにちは!」と返す。
見栄である。
まあ、これは下山してから気付いたんだけど、私服で山を登ってる時点でそこまで格好良くなかった。
11時半
遂に山を登り切り、御嶽神社に到着!!
やっと休める〜〜!
と、思ったけどそんなことはなく
ここから階段をひたすら登った。
もうそれはひたすら階段を登りまくった。
てっぺんの賽銭箱に5円を投げ込んで
手を合わせながら
「2億円欲しいです!!!!!」と祈った。
明日あたりに2億円が手に入りそうでワクワクしている。
12時
御嶽神社での参拝を終え、次の目的地である
日の出山に向かう。
山道の舗装がなくなり、気を抜けば転落してしまいそうなほど細い。
1番細い箇所は大人同士はすれ違えないくらいの細さだった。
多分デブは落ちる。
デブは行かない方が良い。
↑
こんな感じ!
落ちないように恐る恐る進んでいく。
12時半
日の出山の山頂に到着!
標高902m!
自分の脚だけでここまで来れたことに感動を覚えた。
そして、日の出山の山頂から見えた景色は……
おおおおお!!!!
最高だった。
天気が最高だったことも相まってさらに最高だった。
この景色を見られて本当に良かった。
そう思った。
30分くらい景色をボーッと眺めていた。
それなりに人はいたけど、激混みという程でもなかったから楽しめた。
景色を心ゆくまで楽しんだ後に下山。
もちろん、帰りもケーブルカーは使わず、所々小走りをしながら山を駆け下りた。
良い山登りだった!
御嶽山と日の出山、ありがとう!!
最高だった!!!!
※本当は高尾山に行くつもりだったけど、寝坊してしまい、混雑を避けるために今日の朝、今まで聞いたこともなかったこの2つの山を目的地に急遽変更したのはここだけの話にしてください。