35歳フリーターのGW振り返り

35歳フリーターに、GWがやってきた。
間の月曜と金曜は仕事だったが、充分すぎるほどの休みだ。
35歳フリーターは意気込んだ。
「せっかくの休みだから無駄にしないぞ!人生逆転のため、有意義に過ごすんだ!」

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そんな決意をして迎えたGW最終日。

35歳フリーターは焦燥感を抱えていた。
自分が何もできなかったことに。
この休みを振り返ると、ボロアパートの一室で寝てばかりだった。

毎日13時に起き、モソモソとパンを食べる。

その後はTwitterで幸せそうな人を叩くツイートを繰り返し、AVを観てシコりまた寝る。
出かけたところと言えば、贅沢をしようと思い行った80分20000円の風俗店くらいだ。
普通に生きていれば関わることのない20代前半の可愛い女の子にしっかり3回抜いて貰った。

友達も彼女もいないので、その他は遊びに行くことはなかった。
田舎の親とももう疎遠で、実家に帰ることもない。
今日は母の日だったが35歳フリーターには関係なかった。やったことといえばNHKマイルカップに金を賭けて負けただけ。

35歳フリーターがこのGWで会話をしたのは、コンビニ店員と、風俗嬢くらいだ。
後は何もしていない。現実と向き合わずにただ、インターネットをしたり自分の陰茎を触ったりしていた。

そもそも人生逆転なんか、無理があったのだ。
人生が上手くいってる人間は若い時からしっかり行動できている。
自分はどうだ?
若い頃、何も積み上げてこられずにズルズルとフリーターを続けてもう35歳になった。
今更、数日間の休みがあったところで変わらない。変われない。
35歳フリーターは時間を無駄に過ごし、36歳フリーターになる日もあっという間にやってくる。
誰からも祝われることなく歳を重ね、誰からも必要とされないまま。今日も明日もこれからも不気味に生きていく。