欲求の変遷
いつからだろう。「〜〜したい」と思うよりも、「〜〜したくない」と思うことが増えたのは。
休日は仕事がなくて、自由でまとまった時間が取れる。
労働で体と心を消耗し切って向かえる休みは何にも代え難い喜びである。
だけど、休みにやりたいことはほとんどない。
僕は休みの「仕事をしなくてもよい」というところに喜びを見出しているだけなんだ。
そして、休みが終わる日の夜には決まっていつもこう思う。
「明日、仕事行きたくないな。働きたくないな。」
出勤したくない。仕事をしたくない。という回避欲求が先行する。
「じゃあ、仮に明日休みだとしたら何がしたい?」と聞かれると返答に困る。
僕は仕事をしたくないだけで、何かをしたいわけではないのだから。
昔はもっといっぱいやりたいことがあったと思う。
休みになったらアレをしよう。コレをしよう。と回避ではなく、何かを求める欲求が強かった。
どうして何かから逃げたい欲求が増えたのだろうか。
何かを求めるためには行動が不可欠になる。
行動するというのは体力や気力を使う。
労働で体と心を日々消耗しているから、欲求を叶えるための行動に必要なものを使い切っているんだと思う。
労働が全部悪い。
回避するだけの欲求しか持てなくなったのは労働が全部悪い。